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表3.2.3− 1インマルサット第3世代衛星の打ち上げ状況

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3.2.3.2 Aero−I サービスの動向
Aero−Iは、インマルサット第3世代衛星に装備された、スポットビーム用トランスポンダの利用を前提として音声通信(電話)を行うための、中間利得アンテナ(Intermediate Gain Antema:IGA)を具備した航空機地球局(Aeronautical EarthStation:AES)を言う。Aero−Iサービスには、Aero−I用AES装置の開発とともに、航空地球局(Ground Earth Stati?)への機能追加が必要となり、以下のような動向となっている。
(1)航空機地球局(GES)の動向
サテライトエアコム・コンソーシアムが、本サービスの導入を表明しているが、詳細については不明である。また、他のコンソーシアムおよびGES運用者は、航空会社等の需要が不透明であることから、積極的な導入計画はない模様である。
(2)航空機地球局(AES)の動向
Aero−I用のAES装置は、数社が開発表明しており平成9年末にはプロトタイプが完成する模様である。但し、主要航空会社においてはAero−Iが国際民間航空(International Civil Aviation Organization:ICAO)で認知されていないため、導入には難色を示している模様である。従って当初は、コーポレートジェット等のユーザーが市場となると考えられている。

 

3.2.3.3インマルサット・ナビゲーションサービスの動向
太平洋(Pacific Ocean Region:POR)および大西洋西(Atlantic Ocean Region West:AORW)における航法サービスの利用者である米国連邦航空局(FAA)がGNSS広域補強システム(Wide Area Augmentation System:WAAS)構築の調達を一時休止したため、具体的なサービス合意締結作業が難航したことにより、既存のサービス合意事項を1996年末をもって終了した。インマルサットは、再度当該サービスの割り付けを行うため、Call For Allocation(CFA)を出発することとしている。
3.2.4非静止衛星通信システムの動向
3.2.4.1固定衛星通信システム
衛星通信システムは、ごく一部を除き静止衛星を用いて行われてきた。特に1971年のインテ

 

 

 

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